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Lumière noire. もうひとりの、tomo。

心の水面に浮かんだ言の葉を、ただありのままに。静謐な時間。LumièreとNoireの混じり合う瞬間を、そっと掬い上げる。

夏の夜の夢。

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薄暗い路地裏の奥。重い扉をそっと押し開く。

カラン…。

控えめに、ドアに据えられたベルが鳴る。

マスターが、カウンターの中から視線だけ投げて寄越す。

 

「ミッド・サマー・ナイツ・ドリーム」

呟いた数分後には、

砕かれた氷に彩られたグラスが、スッと現れる。

 

真夏の夜の夢

思い出すのは、かの沙翁が記した浮かれた恋の喜劇か。

はたまた、雅の国の粋で機知なる恋の返歌か。

…否、それは春の夜の夢の間違いか。

 

少し酔いがまわる夏の夜更けには、

冷たい汗をかいたグラスが、頬に心地よい。

 

tomo