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Lumière noire. もうひとりの、tomo。

心の水面に浮かんだ言の葉を、ただありのままに。静謐な時間。LumièreとNoireの混じり合う瞬間を、そっと掬い上げる。

夜明け前

愛おしいもの

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夜明け前の

この時間が、好き。

 

丑三つ時、と言うと

ちょっと怖い気がするけれど。

 

草木も眠る夜中の2時すぎから夜明けまでの時間は、

眠らない街 TOKYO でさえも、ほんの少し、穏やかになる。

 

子供の頃。

しーんと辺りが静まり返った家の中で

起きているのは、自分ひとり。

 

そんな「独り占め」の夜の時間を、

むかしから、こよなく愛してた。

 

夜中まで起きていても誰にも怒られなくなって、

ますます tomo は夜の時間が好きになった。

 

どこで、誰と過ごしても、いい。

時には、思いっきり孤独に浸って過ごすのも、悪くない。

 

夜の静かな時間だけは、素の自分に戻れる。

 

薄絹を一枚ずつ脱ぐように。

繊細な羽根をゆっくりと休めるように。

 

昼間に纏った仮面を脱ぐように、素の自分に、戻る。

 

誰にも邪魔されない、夜明け前の穏やかなひと時。

 

そうして、次第にしらんでいく空を見ている。

漆黒の闇から、薄墨を垂らしたような色に変わっていく

あけぼのの空。

 

穏やかな時間だけが支配していた街が、

少しずつ色を取り戻していく。

 

街も、人も、

シャープな輪郭を彩っていく時を見つめながら、

無性に寂しい気持ちになるのは、なぜ?

 

また1日が始まる。

夜明け前の、至福の時が、終わる。

 

tomo